
原題: SAW IV
製作年度: 2007年
別題:−
製作国・地域: アメリカ 上映時間: 93分
監督:ダーレン・リン・バウズマン
製作:マーク・バーグ、オーレン・クールズ
製作総指揮:ダン・ヘフナー
原案:トーマス・フェントン、パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン
脚本:パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン
撮影:デヴィッド・アームストロング
プロダクションデザイン:デヴィッド・ハックル
衣装デザイン:アレックス・カヴァナー
編集:ブレット・サリヴァン、ダイアン・ブランジェス
出演:
トビン・ベル ジグソウ
スコット・パターソン ストラム捜査官
ベッツィ・ラッセル ジル
コスタス・マンディロア ホフマン刑事
リリク・ベント リッグ刑事
アシーナ・カーカニス ペレーズ捜査官
ジャスティン・ルイス
サイモン・レイノルズ
マイク・リアルバ
マーティ・アダムズ
オススメ度:★☆☆☆☆
ストーリー:
ジグソウの死後、彼の遺体の中から蝋で固められた異質物が摘出される。それは、ホフマン刑事へ宛てた死のゲーム継続のメッセージテープだった。ジグソウにはまだ協力者がいると推察したホフマン、SWAT、FBIは、ただちに捜査を始めることに。そんな中、SWATの隊長リッグは自宅で何者かに襲われ、やがて目覚めるとバスルームに横たわっていた。そしてTVモニターには、どこかで囚われの身になっているホフマンと失踪中のエリック刑事の姿が映し出され、彼らを救うためのゲームに強制参加させられてしまう。制限時間は90分。こうしてリッグは、ジグソウと同じ手口でゲームを仕組む何者かに翻弄されていく…。
コメント:
「ジグソウ」って一体何のためにこんなことやってたんだっけ!?
と叫びたくなるほど、過去の『ソウ』シリーズの真髄を無視した余りに無知で下劣なシナリオと化している。
彼の『生』に対する信念はどこえやら…。「ジグソウ」=「単なるドSの拷問変体おやじ」ということが描かれてしまっては、もう本シリーズに先がないと言ってしまったようなもの。まさかそっちへ話を持っていってしまうとはね…がっかりだ。
1作目では、密室で起こる人間の精神崩壊を体感させられ、最終的には閉じ込められた二人の『善』の部分を引き出そうとするジグソウの信念のようなものが感じられた(まあこのときから尋常なやり方ではないが…)。ところが、シリーズを重ねる毎に、明らかにそのやり方は変化している。精神的に追い詰めるどころか、最初からじわじわと甚振り、助ける余地のないまま殺してしまうという型破りなやり方だ。つまりジグソウが死んだ今、そのジグソウの意志を継いだはずの者たちは何を勘違いしたのか、ただ人を弄んで殺してしまうという虐殺集団と化してしまったに過ぎない。あまりに動機が浅はかで説得力に欠けているのだ。
こうなってはもういい加減、続編は作らなくてもいいという気持ちにさせられる。3作目からすでにそうであったが、続編が出るたびにこうやって酷評を書くことになるのはもう大体想像が付いてしまうのだ。ここまでくると、本シリーズに何を期待して観ればいいのかわからない。1作目のラストで受けた衝撃があまりに痛快だったがためにこの4作目まで全て観てきたのに、毎回裏切られてしまう悲しさときたら…。製作者側の思うがままに転がされているようで苛立ちさえ感じてしまうのだ。
今考えると『ソウ』は1作目で終わった方がよかったのだ。いまさら「ジグソウ」の過去を掘り返すことで、1作目から台無しにするのは勘弁して欲しい。というよりいつからこのシリーズはグロさを売りにする作品になってしまったのだろうか?つくづくわからないことだらけである。
まあ何にせよ、これは僕が観たい『ソウ』ではない!
ということをここではっきり言っておきたい。
ってか製作者にはその気持ちだけはしっかりと理解してほしいものだ。